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気に逝きレポート【富山県内】

富山県道54号


福光上平線 起点南砺市刀利大平 終点南砺市西赤尾 S48認定

塩硝街道の名を持つ道。数年前から開かずの県道になっています。
平成9年頃は乗用車でも通り抜けれたのですが、今は完璧に四輪を阻む体勢。
東海北陸自動車道が併走して開通した事もあり、
後は放置&廃道の一途を辿っています。
ヘタレなおばちゃんですので、こういった道は徒歩と逝きたいワケですが
距離が長いしブナオ峠ってのを越えなくちゃあかんので、体力的に無理と悟り
レイドでおっかなびっくりの突撃となったのです。

使用車TT250Rレイド 2006.6.11探索


ヽ(´∀`)ノ ヽ(´∀`)ノ 起点旧福光町刀利よりの探索です。
直進がこれから探索する県道54。
右折が県道10号。金沢に至ります。


(´ω`) (´ω`) (´ω`) 県道54に入って直にある刀利隧道。
入口にはこの先の通行止めを促す看板&電光掲示板
てか、この電光掲示板立派過ぎるよぅ。
常にこの状態なんだから、もう手書きのベニヤ板括り付けでいいじゃん。
┐(´д`)┌


(´ω`) (´∀`) 刀利隧道を抜けると刀利ダム湖畔に沿って
1.5〜2車線の快適な舗装路が続きます。

右画像 刀利ダム湖。風も無く穏やかな湖面。
対岸を県道10号が走っています。
10号はそこそこの交通量で時折り乗用車が見え隠れします。


(´ω`) (´ω`) 「災害のため通行止め」の看板がいくつか設置されています。
期日は「当分の間」
これぞ険道〜!てのを盛り上げてくれてますねぃ。


(,,-ω-) 冬季通行止め用の立派なゲート。
この日は思いっきりオープンでした。
この先進んで挫折して引き返してきた時、
万が一封鎖されている事を考えて
逃げ道を確認して脳内練習までしている小心者のおばちゃんでふ。
|ー`)ゞ


(´ω`) (´ω`) ひしゃげたガードレール&新しく設置されたコンクリ縁石
普通のガードレールは雪でひしゃげるのかねぃ?


(´ω`) (´ω`) 滝谷の一方通行なトンネル。
両出口に検知機が付いていました。
中はカーブしているので両出口が見えないのです。
暗いながらも電灯が点いてます。


(´∀`) (´∀`) ダム湖沿いから小矢部峡に入ってもしばらくは
1.5〜2車線路が続きます。

新緑が繁っています。これから夏に向けて更に繁る事でせう。
そんなこんなで梅雨前にはここの探索はしておきたかったのです。
梅雨明けと共に名物のオロロが大発生しちゃうって事もありますが・・・。


(*゚ー゚) ここより通行止め。
写真撮影している間もバンバン乗用車が入って行ってます。
山菜採りのシーズンだからかねぇ・・・。
熊ちゃんにはご用心ですよ〜。


(´ω`) (´ω`) 通行止め区間に入るや否や1車線幅の険になってきます。
ヘキサがありますが、これを最後に終点までヘキサは有りません。
ここいらはまだ離合箇所が儲けてあります。
交通量は多めです。


Σ(・∀・;) 路肩破損箇所!と思ってデジカメを構えている時に対向車現る!
離合箇所じゃなかったけど、こちらはバイクなので難無く離合終了。
(´ー`)ー3 プヒィー


(´∀`) (´∀`) (´∀`) 離合箇所は結構あります。
んが、泥ヌタ、プチ落石が目立つようになり
険臭が濃くなってきます。


(´ω`) (´ω`) 路肩のひび割れも随所にあります。
崩れた岩を退かした箇所も多数。
四輪が頻繁に通行しているので、落石も直に退けられている様子。


(´ω`) (´ω`) 激しく路肩崩壊している所はガードが置いてありますが、
この有様は・・・放置決定?

険道お約束の路上河川もちらほらあります。

てか、この辺りを過ぎるとそろそろ現れる・・・
2005年に敗退してしまった場所。(-∀-;)


デタ*・゜゚・*:.。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。.:*・゜゚・*! 四輪がやたらにあちこち駐車されています。
大抵の四輪はここでSTOPです。
何故ならばこの先は大規模な土砂崩れ。
んで、工事中。
たぶん先の通行止めを促す看板の「災害のため」てのはここの事がメインではなかろーか?
昨年(2005.8)はここで撤退しています。


(*´Д`) (*´Д`) この崩れっぷり〜〜。
前回訪れた時とあんまし状況は変わってないような・・・。
うんにゃ。少しきれいに均されてるかな?
崩れていながらも、河川敷に一旦降りて先へ勧めるルートが・・・。
四輪の轍も残されています。


(*´д`*) 昨年は工事中で工事車両が停まり、
オロロ避けの防護服みたいなのを着た作業の方々がいたので
先に進む事無く撤退したのでした。作業の邪魔になったらいけんもんね。
あとね、オロロ凄かった。バイク停めた瞬間群がってくるのよ。
デジカメ構えてる場合じゃないっちゅーの。
σ('A`)σ

今回は梅雨入り前でオロロの姿は見かけませんでした。


(ノД`) ちなみにこれは2005.8月の画像です。

この時は戻りしな、来る時は居なかった重機が道の真ん中にどっこいしょしてました。
誰も居なかったのでユンボの下の隙間をすり抜けて無事に帰還したのでした。

と、昔話はこの辺にして先へ進みます。


(((( ;゚ω゚))))) (((( ;゚ω゚))))) とりあえず先人達の残した轍を目印に河原へ降りてみました。
画像では締まった路面のように見えますが、意外とふんわり路面でした。

工事用のモノと思われるキャタピラ跡に混ざって様々なタイヤ痕がありますねぃ。
乗用車(車高の高いモノじゃないと無理っぽい)、ブロックタイヤ、ノーマルのバイクの跡もあります。
次はプチ斜面登りです。ここも先人達のタイヤ痕を目印に勢い良くトリャ!



(´ー`)ー3 (´∀`) (,,-ω-) 登りました。
勢いつきすぎて、壁にぶち当たりそうになったのは内緒でつ。
|ω・)

右画像 スルーした土砂崩れ現場を振り返って撮影。
土砂にかなりの樹木が巻き込まれています。


(;-Д-) (*゚ー゚) σ(-_-;) 土砂崩れ現場を過ぎると、ごく僅かの車両の通行になり、道が荒れ始めます。
ちなみに路面は一応舗装路みたいなカンジです。
自然に還りつつありますが・・・。


(´ω`) 
(;゚ ロ゚ )!! 道の脇の草むらに錆びてボロボロの看板が数枚。
辛うじて読み取れる一枚に「安」の文字。
σ(-_-;) ンー
( ゚Д゚)ハッ! 「交通安全」!!
この荒れた廃道化まっしぐらの道に交通安全の大看板。
シミジミホンワカ(´∀`)


(´ω`) (´ω`) 国有保安林の看板も錆びてボロボロです。

この辺りで一台のモンキーが駐輪されていました。
こんな奥地で見掛けた意外な車両にびっくりです。
先程の土砂崩れ現場を通ってきたのね〜。(´ω`)

先を進みます。



(*´ー`) (*´ー`) ほんわり舗装路な道が続いています。
この辺りは勾配もほとんど無く、沢沿いの小道ってカンジです。



(´ω`) (´ω`) 舗装路面に砂利が流れた箇所もあります。
大雨などで流されたのねん。
砂利の小山をそろりそろりと通り抜けます。


少しこんもりとしたガレ山も出現します。
ヘッピリなのでここもそろりそろりと通過。


(´・ω・`) ヽ(・∀・)ノ こんな奥地に来るとなんとなく心細くなります。
道も微妙に荒れてきているし、この先通り抜けれるのだろうか?
いきなり道が無くなってたら・・・
などなどチキン思考がむくむくするのです。
そんな時、一台の対向車が出現!
当然車高の高いRV車なんだけど。
もしかしたらこの先は荒れてなくて、四輪も充分走り抜けれる道なのでは?
なんだか楽観的な思考に切り替わり、更にトコトコ進むのです。
後にガクガク((((;゚д゚ ))))ブルブルする事も知らずに・・・。


(´ω`) (´ω`) この程度の落石じゃ驚かなくなってきた頃、
道端に二台のバイク。直ぐ横が沢だし渓流釣りっぽい。
先人のブロックタイヤの跡はこの方たちのものかな?
うんにゃ。まだ先に続いてる。
細いタイヤの跡も確認。


(*´∀`*) ( ゚Д゚)アッ!!
カブが停まっています。
こちらは括り付けられたBOXに山菜らしきものが収まっています。
山菜採りしてるのねん。
細いタイヤ痕はこのカブのモノらしいです。
この先に見えるタイヤ痕はブロックタイヤのモノ。
それに先程のRV車のモノらしいのが残っています。


(,,-ω-) Σ(・ω・) 道を塞ぐ様に小枝がばっさり落ちています。
近くに大きな樹があって落ちてきたようにも見えないし、
何か作為的なモノ?σ(・ω・)?とか思っていたら
左側からどっかりと樹が倒れこんできてて、その先端の部分がこれ。
ここは右側に広いスペースがあり、ちょこっと迂回。


(´ω`) (´ω`) (´ω`) 路面は相変わらず微妙な舗装路が続いています。

中央の画像は対岸の沢。残雪がほんのりあります。

この辺りはまったりした路面状況。
レイドから降りてちょっと一休み。
(´ー`)ー3


Σ(・ω・) (;´Д`) 土砂崩れ現場〜。
先程すれ違ったRV車はもしやココまでしか来れなかったかな?
この先に見えるタイヤ痕は単車のものだけになっています。
σ(-_-;) ンー てことは、この先は四輪が通行不能な荒れ具合?
ここまで入り込んだ事を後悔し始めるおばちゃんです。
なにせ、ヘタレチキンの国の住人ですから・・・。
んでもせっかく此処まで来たんだからもうちょこっと進みます。
両足でちょこまか漕ぎながら土砂崩れ箇所をクリアー。


( `ε´;) (-ω-)ゞ 倒木〜〜〜〜〜
路肩崩壊〜〜〜〜〜〜
四輪が入り込めないこの辺りに来たら何でも有りですねぃ。
もういちいち撮影しなくなっちゃいました。
もれなく障害物が付いてくる〜みたいな路面状況。
ここいらはだいたいこんなカンジで道が続いています。


(*´ー`) 立派な橋が見えてきました。
心細くなってきた頃に見えた人工物に少し安心。
でも、本当の険区間はここから始まる・・・。

この橋を渡った所に一台のオフ車が停まっていました。
付きたてほやほやのブロックタイヤの痕はこのオフ車のものみたいでした。
が、この先にまだまだタイヤ痕は残っています。
同類の方が残した物でしょうか〜?
有り難く頼りにさせていただきまつ。



(;´Д`) (;´Д`) ブナオ峠に向けて勾配は少々きつめになってきています。
ここらは四輪が全く入らないので、廃道化一直線を予感させる荒れになってきています。
次々に斜面から落ちてきているプチ土砂に押されて道幅が狭くなってきてるみたい。
1車線の幅も無い区間がちらちら現れます。 この辺りはあと1ヶ月もしたら草が繁々のジャングル化しそうな勢い。
ちなみにブナオ峠より先はマシな道になる事は分かっているのです〜。


(´Д`lll) (;´Д`) プチガレ山&大きく路肩崩れ
コーナーを曲がる度に目の前に次から次へとアトラクション出現!
最初の内は「次はなにかなぁ?(*゚ー゚)ウズウズ」だったけど
この辺りに来ると
「もうお腹いっぱいですよぅ。(((゚Д゚)))ガタガタ」
すっかり怖くなっちゃってます。

ただ早く峠に着きたいな〜と思っています。
てか、ここで先に勧めなくなったら凹みますよぅ。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 今来た道戻るのぉぉぉ〜〜?て。


( `ε´;) ヽ(`Д´)ノ お忘れでは無いと思いますがここは間違いなく現役主要地方道54号。
一瞬自分が何してるんだか分かんなくなったり・・・。
(-ω-)ゞ

右画像のガレ山が一番イヤだったかもしれません。
激重なおばちゃんがバイクに乗ったままここを通ると
タイヤが可哀想な事になりそう・・・。
てなワケで、ここは押し歩きしました。
汗だくでした。ゴーグルはすっかり曇りましたです。
そろそろ年を考えねばいけませんねぃ。(´・ω・)


Σ( ̄□ ̄!! 派手にどっかりと倒木が道を塞いでいます。
バイクが通れる隙間はあるのでホッと安心。
もし倒木が隙間無く倒れていたら、
おばちゃん満身の力を込め全体重を掛けて退かした事でしょう・・・。
そのくらい、此処までの行程を戻るのはイヤッ!

てか戻る覚悟で最初のオープンしてたゲートの逃げ道を確認してきたんとちゃうん?
いや。もうすっかり戻る事は頭にありませんでした。

無事に峠にたどり着ける事を祈りながらカーブを曲がると・・・


┐(´д`)┌ 崩れています。
もうどうにでもしてってカンジ〜〜。
先人達のタイヤ痕を頼りにそろそろと進み、事無きを得ます。
ちなみに此処までの全行程、写ってはいませんが 崖っぷちなのは標準装備。
ちょっとのしくじりがえらいこっちゃなのです。
普通に乗りこなせる方々は、このおばちゃんのレポート見て
「( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ 大げさ過ぎるわ!こんな道」
て思ってるかもしれません。
無鉄砲ではありますがビビリミッター常にMAXなおばちゃんはこれでいいのです。


(*´д`*) これでもかこれでもか〜〜と次々に障害物。
少々の障害物では撮影しなくなっています。
ここは細かい枝がもしゃもしゃと道を全幅塞いでいますねぃ。
このもしゃもしゃの中に丸太ん棒が潜んでいたので
押し歩きにてえっちらおっちら越えました。
無理して転んだら崖下にすってんころりんですもん。
慎重に慎重に・・・。


(゚Д゚≡゚Д゚) もしゃもしゃを最後に道はえらくまったりとしてきます。
軽い落石や路肩のひび割れは相変わらずですが
先程までとは様子が違います。
こりはもしや峠が直ぐそこに〜〜〜〜

ヽ(´∀`)ノ ワーイ!


ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン!! 峠キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

て、ヾ(・ω・o)ォィォィ 何、この厳重バリケード

幾多の苦難を乗り越えて(いやホントに乗り越えたw)ここまで来たのにこの仕打ち・・・。
┐(´Å`)┌ ハハン・・・人生ってこんなもんよね・・・。


(,,・ω・)″ おんや?
ふと横を見ると先人達の足跡が・・・。
せっかくの足跡ですもの。
どれ、ここは一つ先人達の功績に甘えましょう。



(´ー`)ー3 ┐(´〜`)┌ てなワケで甘えました。

険区間を無事に走りきったレイドも泥んこです。


(´ω`) (´ω`) 上平側から来たらしっかり「通り抜けできません」な表示。
ここまで頑丈なゲートされたら四輪は行けませんわな。
んまぁ、この先行けたとしても数百メートルをバックで戻らねばならないので
これでいいのだと思います。

せっかく此処まで来たので、周辺をうろうろしてみます。


(´ω`) (´ω`) ここいらは登山口、野営場になってるので週末ともなると
ハイキングのファミリーカーがちらほら・・・いませんねぇ。
中々に気持ちの良い天気な日曜日なのに・・・。

画像は峠にある案内板です。


(´ω`) (´ω`) (´ω`) ブナオ峠を後にして、上平に向けて下ります。
峠より南は普通に1.5車線ほどのクネクネ舗装路。
んが、つい先ほどまで極悪険区間を走っていたおばちゃんには
とってもきれいな道に感じます。


ヽ(´∀`)ノ 途中、遥か下方に桂湖が見えます。


(´ω`) (´∀`) (´ω`) こちら側の道も路上河川が多数存在します。


(´ω`) 転落防止の縁石にこんもりと土が・・・。
土砂崩れの痕のようです。


(´ω`) どんどん標高を下げます。
さっきまで真横にあった山の稜線が上方に見えます。


(´∀`) スノーシェッドがあります。
冬季通行止めになる区間にここだけスノーシェッド。
少しの違和感を覚えました。


Σ( ̄□ ̄!! 補修しても補修しても路肩の崩れの進んでいるのが分かります。


(,,・ω・) (´∀`) ヘアピンカーブ。全線でここが一番勾配きつかったです。

右画像 山と山を繋ぐ立派な橋。


(´∀`) ヽ(´▽`)ノ 橋を過ぎると途端に幅広2車線。

Σ(・ω・ノ)ノ

国道156号のとのT字路標識が現れました〜。
富山県道54号もここまでです〜。ヽ(´∀`)ノ


Σ(;´д`)!?

Σヽ(゚Д゚; )ノ ガビョーン

ここまで来て最後はソレですかい!
おもいっきしゲート封鎖・・・。

ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン!!




(´ー`)ー3 プヒィー お約束の隙間があったので無事に通過。
ブナオから対向車に一回も出会わなかったのはコレが原因だったのねん。


(´ω`) (´ω`) 「ここまで」ヘキサと通行止めの電光掲示板。
電光掲示板は刀利側のものとお揃いですね。


ヽ(´∀`)ノ 無事に通り抜けれて感慨深いおばちゃんです。

険な場所も頑張って走ってくれたレイドにお疲れ様〜。



これからもどんどん廃道化が進みそうですが、
ひっそりこっそりと残ってくれてたらいいな〜って思った険道でした。


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